フリーターをしていると、
「このままフリーターをしているとまずい。。。」
「やっぱり大学受験をしようかな・・・」
などと思ってしまうことが多いのではないでしょうか。
大学受験をして大学に入れば、大卒ブランドを手に入れられて逆転を狙える!というのは間違いではありません。
ただ、『大卒ブランドこそ至高じゃ』という考えに関しては、半分間違いでもありますので、その点も踏まえて現実をお伝えいたします。
フリーターから大学受験をするメリット
まず始めにメリット面のおさらいを。
以下3つほどですね。
- 大卒ブランドが手に入る
- 就活の際にやはり有利に働くことが多い
- 学生に!なれる!楽しめる!
1.大卒ブランドが手に入る
大学受験をして入学卒業まですれば、大卒の肩書が死ぬまで使えます。
肩書(笑)を棚に上げるような人間は総じてカスばかりですが、やはり肩書は人から何かを判断される部分で非常に便利です。
- 中身が重要だ!
- 重要なのは人柄だ!
- 熱いパッションだ!
なんて言われることもありますが、ニートが言うのとエリートが言うのでは全く持って捉えられ方が違いますよね。
シンプルに言うのであれば、人間の大半は言ってることよりも肩書で人を判断してるということです。悲しいですけど。
で、その肩書というものが大学を卒業すると手に入りますので、大学受験をする大きなメリットです。
2.就活で有利になる
「大卒ブランドが手に入るよ~」と少しかぶります。
『就活で有利になる』は当たり前なんですが、
- フリーター(既卒者向け)の求人
- 大卒(新卒向け)の求人
どちらが良い感じの企業からの募集が多いかって、当然、大卒者です。
ただ忘れてはいけないのは、それは初めての就職に限ります。
転職をしてよりステップアップしていく場合は、学歴よりも実績や実力のほうが重要です。
1社目の就職での企業の質の違い
正社員として入社して最初の数年は、フリーターだとしても大卒だとしても給与はどっこいどっこいです。
ただ、大卒者のほうが
- 任せられる仕事
- 入れる企業
といったところが変わってくるため、少し長い目線で見たときに大卒者のほうがキャリアを積んでいけるということがあります。
例えば、工場で正社員として働くよりもホワイトな知的労働が必要とされる企業で働くほうが、数年後に大きな差がついているのは当たり前のことですよね。
フリーターだと比較的肉体労働になりがちなところを、大卒だと知的労働の仕事が最初から増えるというところ。
そして資本主義における実力は、肉体よりも知能にあることが多いので、知的な仕事は将来的にも大きな伸びしろを持っておりますね。
3.学生に!戻れるゾイ!
少し真面目っぽいお話をツラツラを書いていたのですが、大学受験をするとまた4年間学生に戻れます(笑)
異性もウェイウェイしてますし、そこで生まれる出会いというのもあるでしょう。
⇒フリーターで出会いがない男女必見!出会えすぎて震える出会いの場
ちなみに、「フリーターから大学生になると年齢的にうくのでは?」という懸念点があるかもしれませんが、大学生になると1~5年くらいの差はごくごく当たり前なので問題ありません。
現役で大学に入った18歳と、1浪1留の24歳がつるんでることも少なくないので。
むしろ、年齢がそこそこあると人生経験も豊富であることが多いので、意外とモテたりもします。(男性の場合)
大学受験をするデメリットもある
メリット面だけを見ると「大学受験パラダーイス!」と思ってしまいがちですが、実はデメリット面もあります。
安易に決めてしまうのは危険です。
以下デメリット。
- 大学受験をする時間とお金がかかること
- 大学に入るなら有名大じゃないとほぼ意味がないこと
- 大卒資格を手に入れたとしてもそこからは自分次第なこと
大学受験だけで変われるわけではないんですよね。
1.時間とお金がかかる
まず大学受験って意外と?お金がかかります。
多少節約はできますが、ざっくりと以下。(予備校・私立国立でも大分変わりますが)
予備校代 | 年間100万円(平均) |
---|---|
参考書代 | 5万円程度 |
大学受験費用 | 私立3万円*5校=15万 |
入学費用 | 150万 |
授業料 | 100万~150万/年 |
私立の大学に入るとして予備校も行くとなると、それなりにお金がかかるものです。
超節約したとしても、
- 参考書代
- 大学受験費用
- 入学金と授業料
といったところはかかってきますので、わりとお金が必要ではあります。
他にも、『勉強する時間』ですね。
現在の実力がどの程度かは分かりませんが、平均的な学力(偏差値50)から早稲田や慶應などの有名私立を受けるとなると、超効率が良くて半年~1年はかかります。
むしろ効率が悪い人やあまり勉強方法が分かっていない人は、1年以上はかかるのが平均的です。
お金と時間をかけるだけで受かるってわけでもないのが、大学受験の難しさではあります。
2.有名大学じゃないなら入る意味がほぼない
これはかなり現実なんですが、フリーターをしてからの大学受験の場合は、有名大学じゃないと入る意味がほぼありません。
入るのであれば、最低でもマーチ(明治・立教・青学とか)かなというところです。
そこらへんの有名な大学に入らないと、コストに見合ったリターンがないんですよね。
マーチ以下の大学に入る場合は、さっさと正社員をしてキャリアを積んでいったほうが人生的なコスパは抜群に良いです。
1年間の大学受験にかける時間と費用を、仕事にぶちこめば、それなりに実力も付けられますので。
大学受験というのはあくまで選択肢の1つで、他の道もありますよ!ってことをお伝えしたいです。
どこを目指すのか・何をしたいのか
例えば、将来的に年収1000万くらいになりたい!のであれば、フリーターの現在から始められる行動はいくつかあります。
- 早慶などに大学受験をして入学して王手へ就職して昇進
- フリーターから正社員になって実力をつけて転職
- 自分自身でビジネス・起業して勝つ
など、一概にコレが良い!というのは言えないんですよね。
なので、将来的に「自分自身がどうなりたいのか?どうしていたいのか?」ということを自問自答して、キャリア設計をするのが重要なはずです。
大学受験というのは、あくまで目標を達成するための1つの方法にすぎません。
3.大卒資格を手に入れてもそれ以降は自分次第
たまにいるのが、高学歴だからと言ってそれを妄信してしまうことです。
確かに、高学歴の新卒ブランドというのは、21~24歳くらいまでは企業からしたら「伸びしろですねぇ~!!!ウェイ!!!」という感じで魅力があります。
ただ一方で、25歳以上くらいになってくると、別に有名大学卒業だろうが無名だろうがなんだろうが、実力が必要です。
その人を企業が雇うことによっていかに利益が生み出させるのか、という部分になります。
学歴⇒入社時は役立つ
実力⇒入社後にキャリアアップするために役立つ
という感じで、最終的にビジネスの現場で重要になるのはやっぱり実力です。
そう考えると実は学歴というのは、『あったほうがいいけれど必ず必要なわけではない』ということが分かるかと思います。
しつこいかもしれませんが、「自分の成りたい未来像のために学歴が本当に必要なのか?」をよく考えるといいでしょう。
大学受験をすべき人とそうでない人
大学受験をすることがおすすめの人
ざっくりと書くと以下のような人です。
- 学歴に超コンプレックスがある
- 大学に入りたい!(いろいろな意味で)
- 学歴と言う武器で自分を武装したい
- それなりにお金に余裕がある
- 本気で勉強する覚悟がある
- 王手企業に入りたい
主に世間的な見栄えを手に入れたいって人におすすめですね。
世間的な見栄えと言うと聞こえが悪いですが、
「ホームレスでも幸せだからいいの!」
「王手企業勤務で普通に暮らせてるよん」
という2人がいたらやっぱり後者のほうがいろいろと良いんじゃないでしょうか。
大学受験をするのがおすすめでない人
- お金にあまり余裕がない
- なんとな~く大学に入りたい程度の人
- キャリアを積んで実力をつけたい人
シンプルに言うのであれば、学歴に本当に心から価値を感じてない人にはおすすめできません。
というのも、勉強するする詐欺みたいになって、結局勉強も中途半端になって正社員としても働かず・・・とどっちともつかずの状態になってしまうからです。
本気で大学受験をしたい!という人以外は、正社員として働いてキャリアを積んでいくほうが近道になります。
まとめ
フリーターから大学受験をしたほうがいいよ!しないほうがいいよ!というのは、最終的にやっぱり自分次第です。
どちらが優れていてどちらが優れていないというのはありません。
ただ、現実的なお話をすると、今は高学歴だからと言って30代40代で世間的な勝ち組になれているかというと全然そんなことはないのですよね。
本気で大学に入りたい人以外は、正社員として働いてキャリアを積み上げたほうがいい場合もあります。